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琉球歌と同じなのか、違うのか |
島唄は、琉歌の影響のもとに発達してきた。したがって、共通するところも非常に多い。その最も大きな点は、詩型である。琉歌も島唄も八八八六調の30音となっている。日本本土の民謡が、たいてい七七七五調、26音を取っているのとは大きく違う。三味線(蛇皮線)を用いるという共通性もある。 こうした共通性の反面、大きく違う点も少なくない。 また、同じように三味線を使うといっても、両者にはかなりの違いがある。琉球三味線に比べて、奄美の三味線は糸(=弦)が細く、皮も薄いという違いがある。このような三味線は、キーが高く音が透明で裏声を多用する奄美の島唄にはよくマッチするのである。 そして最後に、琉歌と島唄の何よりも大きな違いとして挙げなければならないのは音階である。琉歌と島唄は、ちょっと耳にしただけでも、その違いがすぐ分かる。これは琉歌が琉球音階を使っているのに対して、島唄は律音階を用いているからである。律音階は、日本本土各地の民謡と同じものであり、このため島唄は日本民謡の南限であるという指摘もある。 |
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島唄を生んだ悲しい時代背景 |
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島唄の意味とは? |
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琉球歌と同じなのか、違うのか |
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人の集まる席で唄われる島唄 |
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島唄独特のテクニック |
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代表的な島唄 |
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島唄四方山話 |