- 蛇皮線四方山話 -

その6:六線って何だ? 2004.2.2up
3本の弦が張ってあるから三線(三味線)。六線はその倍、6本の弦が張ってあります。押さえるのも弾くのも2弦ずつとなり、12弦ギターの三線バージョンと思って戴いて構いません。
六線は沖縄の重鎮・登川誠仁さんが使っていることで有名ですが、民謡酒場でもよく使われているようです。沖縄の六線は副弦として奄美弦を張って使用しているので、見た目は白く太い沖縄弦と黄色く細い奄美弦が交互に並んで張られています。
奄美ではこの六線を使っている人はあまり見かけません。奄美の場合は同じ(奄美)弦を男弦、中弦、女弦共に2本ずつ張ります。これが結構な張力になりウマを立てるのも結構な力が必要です。よって、皮にかかる負担も大きいので、三味線店の人は「六線の場合は本皮より人工皮の方が適している」と言ってました。
マイ六線 棹はシマコクと呼ばれる縞模様のある黒檀。塗りを施していないので美しい木目がそのまま出ている。カラクイ(糸巻き)はユス木で作ってもらった。
カラクイの数が通常の2倍、6本もあるので糸蔵の部分が長くなり、当然棹の全長が長くなる。普通の三線ケースには入らないのでソフトケースに無理矢理入れるか、多少大きめに作ってある二丁入りケースに入れるしかない。

 


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