- 蛇皮線四方山話 -

その1:蛇皮線の価値はどこで決まる? 2004.1.14up
「人形は顔が命」と言われますが、蛇皮線はどこが命なのでしょう?
蛇皮線(=奄美三味線&沖縄三線)の場合は棹で蛇皮線の価値が決まります。一番良いとされる素材は『クルキ』と呼ばれる黒檀です。次によいとされるのが『シマコク』。独特の縞模様が入った黒檀の事です。その次、普及版の蛇皮線によく使われているのが『ユス』とか『ユシ木』と言われるイスノキです。
もちろん、黒檀やユスにもピンキリがあって、黒檀ならシラタと呼ばれる白い部分が混じらない物が高級品とされています。黒檀でもユスでも原木の芯に近い方が堅くて物が良いとされています。
上記以外にもシマコクに似たカマゴンや、カリン、紫檀など現在では色々な素材で作られているようです。
因みに廉価版蛇皮線(3万円以下)によく使われる木は東南アジアから輸入されている外材だそうです。

 


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